支持率低下で総裁選選考論強まる
焦点:総裁選先行論強まる、五輪後の支持率低下 首相再任戦略に不透明感 https://t.co/11TF0gwvW2
— ロイター (@ReutersJapan) August 12, 2021
焦点:総裁選先行論強まる、五輪後の支持率低下 首相再任戦略に不透明感
[東京 12日 ロイター] – 報道各社の世論調査で菅義偉内閣の支持率が昨年9月発足以来の最低を更新している。新型コロナの感染急拡大と政府対応への批判の高まりで、東京五輪開催や日本選手団の活躍は政権浮揚につながらなかった。与党内では選挙基盤の弱い中堅・若手を中心に衆院選前の総裁選実施を求める声が浮上。党幹部が同調する動きも出ている。総裁選の前に衆院解散に踏み切り、選挙結果を踏まえて続投という首相の戦略に不透明感が漂い始めている。
NHKが10日公表した世論調査によると、内閣支持率は29%と7月の33%から4ポイント下落した。9日の読売新聞では35%(同37%)、8日の朝日新聞は28%(同31%)とそれぞれ菅内閣発足以来、最低の水準となっている。
与党内でも支持率低下は大きな衝撃をもって受け止められている。自民党の中堅幹部は「衆院選は若手を中心に相当苦戦する可能性がある」と述べる。
<二階・細田氏は菅続投支持を継続、任期満了選挙の観測も>
菅首相の解散・再選戦略にも不透明感が強まりつつある。首相の党総裁としての任期は9月30日、衆院議員は10月21日に任期満了を迎える。
首相は、9月5日の東京パラリンピック閉会直後の衆院解散・総選挙で勝利し、総裁選を無投票で乗り切る意向とみられ、これまで10月3、10、17日が投開票日の候補として取りざたされてきた。
政府・与党中枢では現時点もこれがメインシナリオで、二階俊博幹事長や細田派の細田博之会長は菅首相の続投支持を表明している。
しかし支持率低下局面での選挙はリスクが大きく、与党内では「10月の任期満了で衆院選を実施し、総裁選はその後行えばよい」(閣僚関係者)との意見も出てきた。秋が深まるほどワクチン接種が進み、感染動向が落ち着けば、支持率の好転が期待できるとの読みだ。
同時に「選挙前に首相が交代しても、大敗すれば選挙後に再度総裁選を実施せざるを得ない」(自民党関係者)との計算もある。
公選法は「任期満了による総選挙は任期が終わる日の前30日以内に行う」と定める。今回は10月21日が任期満了日のため、任期満了選挙の投開票日は原則9月26日、10月3日、同10日、同17日の4パターンとなる。
実際に任期満了で行われた戦後の衆院選は1976年の三木武夫内閣のみだ。
<高市氏が出馬表明、下村氏も早期総裁選主張>
若手中堅の一部からは、衆院選に先立って総裁選を先行実施すべきとの声が出始めた。内閣支持率の低迷を反映し、衆院選で自民党が単独過半数(233議席)を下回りかねないとの予測が週刊誌などで相次いで発表され、「菅首相では戦えない」(自民中堅)との声が複数聞かれるようになった。
閣僚周辺でも「菅首相はもともと安倍晋三前首相退陣に伴う緊急登板。そもそも再選を目指すべきではない」との声が出ている。
こうした中、高市早苗元総務相が10日発売の月刊文芸春秋で総裁選への出馬意向を表明した。
昨年9月の総裁選に出馬した岸田文雄元外相も「チャンスがあれば総裁選に挑戦したい」(8日)と発言している。野田聖子・幹事長代行も「(総裁選は)常に準備している」(7月7日)などと出馬意欲をみせている。
今後の焦点は、引き続きコロナ感染動向と支持率だ。自民党の選挙管理委員会は26日にも総裁選の日程を決める予定で、総裁公選規定により9月20から29日のいずれかの日に投開票が行われる見通し。
もっとも、総裁選の告示後に首相が衆院を解散すれば、総裁選は先延ばしされる。総裁選の日程が決まり、告示されるまでの8月末から9月前半にかけて、党内の駆け引きが激化しそうだ。
ネットの声
ガースーじゃ自民党は戦えない。総裁選を先にやるのではないか。
2Fはわかるが、細田派はなんでガースー推しなんだ。また2Fが実権握るぞ。
高市さんは今回は出ることに意義があるって感じになるのかな。
麻生派が鍵になるのかな。
菅さんじゃ無理。発信力ゼロ。やれば大敗は見えている。マジで過半数割るのでは。
参考記事
(画像:官邸HP)