愛知11区で古本氏不出馬=トヨタ労組系【21衆院選】
10/14(木)
衆院選に愛知11区から無所属で立候補を予定していた前職の古本伸一郎氏(56)は14日、愛知県豊田市で記者会見し、出馬を取りやめると表明した。
トヨタ自動車労働組合の出身で、2003年の衆院選以来6回連続で同労組の全面支援を得て当選してきた。
不出馬の理由に関し、古本氏は「(地元は)自動車産業の街で、政党の争いより(脱炭素化など)国家的な課題を党派を超えて解決する責任が重い」と指摘。与野党対決が前提となる小選挙区出馬を見送ることにしたと説明した。
旧民主党などに所属した古本氏は昨年9月の現在の立憲民主党結成に加わらず無所属となったが、衆院の立民会派には入っていた。
トヨタ労組、50年来の組織内候補に突然の幕引き 地元が感じた異変
トヨタ労組出身で無所属の古本伸一郎前衆院議員(愛知11区、当選6回)が14日夕、愛知県豊田市で急きょ記者会見を開き、19日公示の衆院選に立候補しないと表明した。
解散当日の表明に「最後まで悩んだ。朝、国会議事堂に行ったが、改めてこれしかないと今日決断した」と述べた。
トヨタ労組は今後衆院選で11区に組織内候補を立てない。古本氏の処遇は「何も決まっていない」という。参院選は「全国比例なので対立は起きない。引き続き候補者を擁立し支援する」という。
2021年10月14日、同月31日執行予定の第49回衆議院議員総選挙に立候補しない意向を示した。古本は「組織内候補が出なければ(超党派連携の)可能性は開ける」と述べ、自民党との連携を模索する全トヨタ労連の方針に従う形での不出馬となり、連合愛知などの関係者に衝撃が広がった(wikipedia)
全トヨタ労連は、自民党支持で立民切り/全トヨタ労連、異例の「与党シフト」 突き動かすCNへの危機感/
2021年10月12日
野党側にいた労働組合トップが与党国会議員と一緒に知事に要望に行く。それは異例の光景だった。
9月1日夕、愛知県公館で、全トヨタ労働組合連合会(全ト)の鶴岡光行会長が、カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス実質排出ゼロ)への要望書を大村秀章知事に出した。傍らには自民党県連会長・藤川政人参院議員のほか公明、立憲民主、国民民主の与野党国会議員。鶴岡氏は「スピード感を持って対応するには超党派の取り組みが必要」と強調した。
全トは「民主王国」愛知を支えてきたが、共産党と野党共闘を進める立憲から離れ、昨秋から自民に接近する。4月上旬には鶴岡氏と藤川氏が名古屋市で酒席を囲んだ。選挙協力の話は一切なかったというが「それで全トの信頼を得た。歴史的会合だ」(自民関係者)とわく。
参考記事
(画像:古本氏HPより)