中国外交部、「悪意ある憶測」を止めるよう
中国外交部は12日、テニス界のスター選手である彭帥さんの安否と所在についての「悪意ある憶測」がなくなることを期待し、彼女の件が政治的に取り上げられるべきではないと述べた。
China's Ministry of Foreign Affairs said on Tuesday the government hoped "malicious speculation" about tennis star Peng Shuai's well-being and whereabouts would stop, and that her case should not be politicized. https://t.co/FlfZZOelRI
— CNN International (@cnni) November 23, 2021
テニス中国、彭帥さんの状況を「政治化」しないよう「特定の人々」に要請
[北京 23日 ロイター] – 中国外務省は23日、テニス界のスター選手である彭帥の安否をめぐって外国の政府や組織が疑問を投げかけ続けていることを受け、「特定の人々」が「悪意のある誇張」や「政治化」をやめるべきだと述べた。
元ダブルス世界ランキング1位の彭さんは、中国の張高麗元副首相から性的暴行を受けたとするメッセージをソーシャルメディアに投稿して以来、約3週間にわたってその行方が国際的な関心事となっていた。
彼女は週末に北京に姿を現し、日曜日には国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とビデオ通話を行ったが、女子テニス協会(WTA)は、これによって彼女の健康状態に関する懸念が解消されたわけではないと述べている。
アムネスティ・インターナショナルの中国研究者であるアルカン・アカド氏も、ロイター通信に対し、ビデオ通話は彭氏の健康状態に対する懸念を和らげるものではなく、IOCは「危険な水域」に入っていると語った。
アムネスティ・インターナショナルの広報担当者は、アムネスティ・インターナショナルは「事実に基づいて独立かつ公平に活動しており、すべての国家に同じ基準を課している」と述べている。
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「これは外交問題ではない 」と、中国外務省の趙立堅報道官は、火曜日の定例記者会見で、アムネスティが「反中国」の見解を持っていると付け加えた。
「彼女が最近、公の場での活動に参加したり、IOCのバッハ会長とビデオ通話をしたりしたことは、皆さんもご存じのことと思います。ある人たちが、政治的なことはともかく、悪意のある宣伝をやめてくれることを願っています」と趙氏は付け加えた。
来年2月の冬季オリンピック開催を控えた北京での出来事。中国の人権問題をめぐっては、世界的な人権団体などが大会のボイコットを呼びかけている。