北京五輪の健康管理アプリ 監視や情報抜き取りへの懸念広がる
2022年1月30日 17時26分
来月4日に開幕する北京オリンピックの新型コロナウイルス対策として選手やスタッフなどの健康状態を管理する専用のアプリについて、情報を盗み取られるおそれがあるなどの指摘が出ています。
オリンピックの開幕を前に、スマートフォンなどを通じた中国当局による監視や情報の抜き取りへの懸念が広がっています。
ただ、このアプリについて、カナダのトロント大学の研究所は情報を第三者に盗み取られるおそれがあるなどセキュリティー上の欠陥を指摘しているほか、入力した情報が中国当局内でどのように共有されるのかも不透明だとしています。
こうした中、ロイター通信などはアメリカのオリンピック委員会が大会関係者に対し「すべてのテキストやメール、アプリへのアクセスなどに監視や情報漏えいのおそれがあると考えるべきだ」などと警告したと伝えました。
カナダやオランダのオリンピック委員会も、同様の呼びかけを行っていて、オリンピックの開幕を前にスマートフォンなどを通じた中国当局による監視や情報の抜き取りへの懸念が広がっています。
メインメディアセンターでも懸念の声
北京市内にあるメインメディアセンターでNHKの取材に応じたイギリスのネットメディアの記者の男性は不安があるとして、このアプリは業務用のスマートフォンにだけインストールしているということです。
また、カナダの公共放送、CBCの記者の女性は「いま世界中の人々がサイバーセキュリティについて非常に慎重になっている。カナダにある市民団体でもこのアプリについて当局から監視されているかどうか興味を持っている。現時点で、アプリ対する懸念がどの程度、解決されているのかはわからない」と話していました。
JOC “アプリは問題ない スマホ貸与せず”
JOC=日本オリンピック委員会によりますと、このアプリについてはIOC=国際オリンピック委員会が第三者機関に依頼して調査した結果、問題はないと判断したなどとして、選手やスタッフにこのアプリをダウンロードするためにスマートフォンを貸与するなどの措置は取っていないということです。
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中国外務省 報道官「完全なる言いがかり でっち上げ」
アメリカなどのオリンピック委員会が、中国国内でスマートフォンなどを通じた当局による監視や情報の抜き取りなどの懸念を示していることについて、中国外務省の趙立堅報道官は、今月18日の記者会見で「ある国家が中国のインターネットの安全の問題を指摘しているが、完全なる言いがかりででっちあげたものだ」と反論しました。
IOC 深刻なぜい弱性は発見されず
北京オリンピックの大会関係者に使用が求められている健康管理用のアプリに、情報を盗み取られるおそれがあるなどの指摘が出ていることについて、IOC=国際オリンピック委員会は、独立した機関がアプリを確認した結果、深刻なぜい弱性は発見されなかったとしています。(NHK抜粋)
1ヶ月も前からこの件は指摘されていた:中国五輪の義務化アプリに「壊滅的な」暗号化の欠陥:アナリスト(1/18)
1月 18日
北京オリンピックの参加者全員が使用しなければならないアプリに暗号化の欠陥があり、個人情報が漏えいする恐れがあると、サイバーセキュリティ監視団が火曜日に発表した。
Covidを監視するために使用され、中国の首都で開催されるゲームの選手、ジャーナリスト、その他の出席者に義務付けられているMY2022アプリの暗号化に「単純だが破壊的な欠陥」があり、健康情報、音声メッセージ、その他のデータが漏洩する恐れがあると、シチズン・ラボのレポート執筆者のジェフリー・ノッケル氏は警告しています。
シチズンラボによると、12月上旬に中国の大会組織委員会に問題を通知し、15日間の対応と45日間の修正期間を与えたが、何の返答もなかったという。
“中国は政治的検閲と監視を行うために暗号化技術を損なってきた歴史がある “とノッケル氏は書いている。
ネットの声
日本はどこまで甘いんだ。IOC=中国。欧米とどちらの言い分が正しいか自ら判断すべきだ。
この構図が全てを表している。
情報抜かれないと思ってるJOCってかなりイカれている。というより中国か?
中国に行ってタダで帰れると思ってる時点で終わっている。
IOCはすでに中国の傀儡。何も期待できない。
JOCはIOCを全面的に信じているなんてどうかしている。自分で調べることすらしないのか。欧米はIOCを疑っていると言うのに。
抜いてるに決まってるだろう。これは一般人でも同じ。中国でスマホを使ったらそうなる。