「9条で日本を守れるの?」ロシア侵攻で懸念噴出、共産は危機感
2022/2/25
ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、「憲法9条で国を守れるのか」という懸念の声が会員制交流サイト(SNS)などで増えている。対話が通用しない国際社会の厳しい現実を目の当たりにし、最高法規に「戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認」を掲げることへの危機感を受けたものだ。護憲勢力は警戒を強めており、特に夏の参院選に向けて「9条改憲阻止」を訴える共産党は火消しに躍起となっている。
「憲法9条をウクライナ問題と関係させて論ずるならば、仮に(ロシアの)プーチン大統領のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が、憲法9条なのです」
共産の志位和夫委員長は自身のツイッターで、ロシアによるウクライナ侵攻を強く批判する一方、ネット上で一気に噴出した9条懐疑論を牽制(けんせい)した。機関紙「しんぶん赤旗」も25日付で「ウクライナ問題 日本は9条生かし力尽くせ」との記事を掲載した。
ただ、プーチン氏のようなリーダーに率いられた覇権国家が日本への侵攻を試みた場合の9条の効力は不透明だ。
日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は「志位さん、共産党はこれまで9条で他国から侵略されないと仰ってたのでは?」と反応した。
自民党の細野豪志元環境相も「論ずべきは、憲法9条があれば日本はウクライナのように他国から攻められることはないのかということ。残念ながら答えはノーだ」と発信。その上で「わが国を守るのは自衛力と同盟、そして同志国の存在。志位委員長のロジックでは他国のための憲法9条になってしまう」とも強調した。
共産は次の参院選に向けて、「野党共闘の勝利で9条改憲許さず、政権交代の足がかりを」(赤旗)などと訴えている。先の衆院選で改憲に前向きな維新や国民民主党が議席を伸ばした一方、共産や立憲民主党が勢力を後退させたことへの危機感も透けてみえる。
しかし、ロシアによる今回の一方的な侵攻は「抑止力に歯止めをかける9条の理念を堅持したままで平和は守れるのか」という根源的な論点に改めてスポットライトを当てる結果を招いた。最近は自衛隊明記の是非にとどまっていた与野党の9条をめぐる議論を見直すきっかけになる可能性もある(産経)
細野氏「答えはノーだ」
付け加えるなら、ウクライナに憲法9条があったらロシアの侵攻はなかったか。こちらも残念ながら答えはノーだろう。
— 細野豪志 (@hosono_54) February 24, 2022
松井氏「共産党は9条で他国から侵略されないと言ってたのでは?」
志位さん、共産党はこれまで9条で他国から侵略されないと仰ってたのでは? https://t.co/WMqoGYkZuj
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) February 24, 2022
ネットの声
憲法9条で日本国を守れると思っとる人まだいるの?
信仰者に言わせると、9条は攻めないための縛りらしいw
9条があれば自国は守れると言っていた人はもう諦めた方がいい。歴史が事実を示したのだ。
国際社会が侵攻を許さないとか言ってた人元気にしてるかな。国連も、国際社会も9条も役に立たんのですよ。ファクト。
共産党は9条を変えるのは死ぬほど嫌なんだね。なんでかな。考えればわかるが。
昔、酒飲んで対話すれば相手もわかってくれるとか、ぬかしていた人がいたね。今では(当時から)笑い話しだったけど。
どっから9条が守ってくれるとか発想が出てくるのかな。あそこがわいてるわ。
9条が有れば日本を守れる!は『戯言!』に過ぎない。ロシアがそれを示した。
近隣諸国にプーチン氏のようなリーダーが選ばれて、日本を侵略しようとするときにどうするのか?9条がそれでも守ってくれるとでも?