トルコ 北欧2国のNATO加盟“認めず” バイデン氏は楽観的な見通し
2022.05.19 トルコのエルドアン大統領は18日、北欧フィンランドとスウェーデンのNATO(=北大西洋条約機構)への加盟を認めないことを改めて強調しました。
エルドアン大統領は18日、フィンランドとスウェーデンがテロ組織を支援していると批判した上で、両国が望むNATO加盟に向けたトルコでの直接交渉も「必要ない」と強調しました。
フィンランドとスウェーデンは18日にNATOに加盟を申請しましたが、フィナンシャルタイムズによりますと、その日のうちに始まる見通しだった加盟に向けた手続きは、トルコの反対で中止になったということです。
一方、アメリカのバイデン大統領は、両国の加盟に楽観的な見通しを示しました。
バイデン大統領「(Q.トルコを説得できる?)トルコには行かないが大丈夫だと考えている」
また大統領は声明で、両国の加盟申請を「歓迎し、強く支持する」とした上で、「申請の検討中も、両国とともに侵略の脅威に立ち向かう」と強調しています。(nkt-tv)
バイデン「トルコには行かない」
Q: 「トルコに(フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を)受け入れるよう説得できるのか?」
バイデン「トルコには行かない」
Q: "You can convince Turkey to accept [Finland and Sweden's bid to join NATO]?"
BIDEN: "I'm not going to Turkey." pic.twitter.com/A3gQkmhnlO
— RNC Research (@RNCResearch) May 18, 2022
記者「あなたはトルコに受け入れるよう説得できるのか?」
バイデン「私はトルコに行くつもりはないが、我々は大丈夫だと思う」
ブリンケンの説得も失敗
ト2022/5/19
ブリンケン米国務長官は18日、ニューヨークで、トルコのチャブシオール外相と会談した。北欧のフィンランドとスウェーデンによる北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請について、チャブシオール氏は冒頭で「彼らがテロ組織を支援してきたという安全保障上の懸念がある」と述べ、改めて承認に難色を示した。
ブリンケン氏は会談で、「我々は同盟国としてパートナーとして申請手続きを努力して進めたい」と呼びかけた。チャブシオール氏は「トルコはNATOの門戸開放政策を支持してきた」と強調。しかし、フィンランドとスウェーデンについては「彼らの懸念は理解できるが、トルコの懸念も対処されるべきだ」と訴えた。
トルコは、両国がトルコの反政府組織・クルド労働者党(PKK)を支援しているとして承認に反対する意向を示している。NATO加盟には、全加盟国(30カ国)からの承認が必要で、NATOの一員のトルコが賛成するか否かに注目が集まっている(毎日)