民主党善戦と報じられる米中間選挙、現実は下院掌握の共和党が「勝利」
2022.11.23
最大のポイントは、共和党の下院での多数派制覇である。その結果、民主党のバイデン政権はこれまでの議会上下両院での円滑な支持を失った。しかもバイデン大統領は、次男のハンター氏にかかる不正疑惑に関して、共和党主導の下院で正面から追及を受けることともなりそうだ。
2023年1月3日からの第118会期の新議会の下院では、議長がまず共和党となる。そして下院に存在する外交、軍事など広範囲の議案や決議案を審議する合計20の委員会、インテリジェンスや気候変動などと取り組む合計5つの特別委員会の委員長も、すべて共和党議員が占める。
要するに下院全体の運営の主導権が多数派の共和党の手に入るのだ。下院全体としてどんな課題を審議するかも、共和党が決定できるようになる。さらに、連邦議会の聴聞会などにどんな人物に召喚状を出して喚問するかを決められるのも共和党となる。
中間選挙の事実としての結果は、民主党の敗北、共和党の勝利と評するのが正確である。
さらにマッカーシー議員は、共和党主導の下院において、証人喚問や宣誓証言という手段で民主党陣営の不正疑惑を追及する方針も強調した。
同時に、トランプ前大統領支持者たちの議事堂乱入事件に関してトランプ氏の責任を追及するために、下院に民主党陣営が設置した特別調査委員会を、新議会では閉鎖するという意向も表明した。
下院の監察・政府改革委員会や司法委員会の有力メンバーである共和党のジム・ジョーダン議員、ジェームズ・カマ―議員らは、マッカーシー議員とともに臨んだワシントンの記者会見で バイデン大統領の次男のハンター氏をめぐる不正疑惑を議会として追及する方針を明示した。
ハンター氏は父のバイデン氏が副大統領だったオバマ政権時代に中国やウクライナの腐敗企業と接触し、不透明なコンサルタント契約を結んで巨額の報酬を得た。この行動が父親の影響力の不正利用など刑法違反となる疑惑が深まり、実際に刑事事件の捜査対象となっていた。
さらにジョーダン、カマー両議員は、バイデン政権の責任を追及する調査として、アフガニスタンからの米軍撤退の際の混乱、中南米からの大量な不法入国者による国境警備の空洞化、新型コロナウイルスの大感染での中国の責任追及、さらにはトランプ前大統領に対するバイデン政権の司法当局利用の妥当性なども取り上げることを言明した。
これまでトランプ氏や共和党への攻撃の舞台となってきた連邦議会の下院が、一転してバイデン大統領や民主党側に攻撃の矢を放つ舞台になる。今回の中間選挙はこんな結果をもたらしたのである。(jpress)抜粋
ネットの声
民主党の一党独裁で好き放題されてきた議会に公平性が戻ってきた。
ハンターが何も追及されないというのが異常だ。共和党は容赦しないだろう。
トランプさんの疑惑なんかより、売電ファミリーの犯罪の方がとてつもなく大きい。
そもそも司法省はなぜ、バイデン一家に手をつけないのだ。犯罪の巣窟だろう!
共和党はやられ放題やられてきたが、下院を握った以上は容赦しないだろう。バイデン、ペロシ、ファウチ首を洗って待ってろ!
民主党こそ悪の巣窟!なんが1・6調査委員会だ。疑惑だらけどころか、ペロシは真っ黒だろう!
バイデンは弾劾ではすまない。ビッグ・ガイを刑○所に送るまで追及すべし!