楽天、最終赤字654億円 携帯事業整備で赤字幅拡大
2021/8/11
楽天グループが11日発表した令和3年6月中間連結決算は、最終損益が654億円の赤字(前年同期は274億円の赤字)だった。昨年4月に本格参入した携帯電話事業の基地局整備などにかかる投資が業績を下押しし、前年同期より赤字幅が大幅に拡大した。
売上高に当たる売上収益は前年同期比16・9%増の7936億円。インターネット通販事業が新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」で堅調だったほか、金融関連のフィンテック事業も銀行や証券のサービス利用が増えた。
財務体質の悪化から、楽天は3月、中国IT大手の騰訊控股(テンセント)子会社などから2千億円を超える巨額の出資を受けた
楽天は基地局の整備が終わっていない地域ではKDDIから基地局を借りるローミング(乗り入れ)を活用しており費用がかさむ。さらに世界的な半導体不足の影響で基地局整備に3カ月程度の遅れが生じるとしており、7月に、自社回線の人口カバー率が96%となる時期を「今年夏ごろ」から「年内」に遅らせた。
携帯電話事業が重しとなった財務体質の悪化から、楽天は3月、中国IT大手の騰訊控股(テンセント)子会社などから2千億円を超える巨額の出資を受けたが、日米両政府は顧客情報がテンセントを通じて中国当局に渡る事態を警戒している。
楽天の三木谷社長は中国テンセントとの提携戦略を公表(3/29)
3/29
楽天の三木谷浩史社長は16日、出資を受ける中国テンセント・ホールディングス(騰訊)との関係について、今後人気の高い日本製商品やコンテンツをSNSアプリ「微信(ウィーチャット)」を通じて販売したい考えを明らかにした。具体的なテンセントとの提携戦略には数カ月以内に公表する意向だ。
三木谷社長はブルームバーグテレビジョンの英語放送にオンラインで出演し、「中国では日本の製品やコンテンツはとても人気だが、日本企業にとってそれらを中国へ出品することはとても難しかった」と指摘。テンセントとの提携で、「われわれの出品者やコンテンツパートナーが中国に出品するのにとてもいいチャンネルになると感じている」と語った。
4/30、三木谷氏は「テンセントは米電気自動車(EV)大手のテスラにも投資しており、一種のベンチャーキャピタルだ。何をそんなに大騒ぎしているのか全く分からない」と述べた。(産経)
ネットの声
楽天はなんかズレてるよな。
欧米は反中国政策をやってくる。テンセントに依存する楽天は厳しい状況になるだろうね。
ウィーチャットで販売するとか、考えられないことするよね。
楽天は、携帯通信事業のネットワーク整備に要する時間とコストを見誤った。
テンセントの件にしても「何が問題なのかわからない」と悠長なことを言っていたね。あれでみんなこの人大丈夫かなって思ったのでは。
参考記事
(画像:楽天HP)