“ロシア政府をターゲット”と宣言 「アノニマス」は何者?
2022年3月11日 16時54分
ロシアによるウクライナの侵攻を巡って「アノニマス」を名乗る国際的なハッカー集団がロシア政府を攻撃のターゲットとすると宣言。
関連はわかりませんが、その後、ロシア政府のサイトなどが実際にサイバー攻撃を受けたと見られています。
「アノニマス」は、2006年ごろ、インターネット上の掲示板に出現した緩やかなつながりのハッカー集団で、政治的な主張などを目的にサイバー攻撃を仕掛ける「ハクティビスト」の1つとして位置づけられています。
「アノニマス」は英語で「匿名の」を意味する形容詞で、世界各地のハッカーが活動に匿名で参加しているとみられますが、どんな人物がメンバーなのかなど詳しくはわかっていません。
SBテクノロジーのセキュリティーリサーチャー、辻伸弘さんによりますと、ツイッターには、アノニマスを名乗るアカウントは、数万人以上フォロワーを抱える主要なものだけでも10程度は確認されていて、メンバーだとするアカウントは無数にあるということです。
アカウントの1つ「ロシア政府をターゲット」
今回は、ロシアによる侵攻が始まった直後、ツイッターのアカウントの1つが「私たちの作戦はロシア政府をターゲットにしている。今こそ、ロシア国民が一丸となって、プーチンの戦争に『NO』を突きつける時だ」などとするコメントを投稿。
また、侵攻前、別のアカウントでは、仮面をかぶった人物が英語を話す動画が公開され、ウクライナなどがNATOやロシアとは異なる中立的なグループを形成すべきだという持論を展開しました。
それぞれのアカウントが別々に、ロシア政府やエネルギー企業、メディアなどのサイトをダウンさせた、または機密データを盗み取ったなどといった主張を行っていて、その数は数え切れないほどです。
関連はわかりませんが、ロシア政府に関連する一部のサイトは実際にダウンしました。(NHK)抜粋
アノニマスが露36万文書暴露
2022年03月11日
ウクライナ侵攻の軍事作戦を批判し、ロシアに対してハッキングを仕掛けている国際的なハッカー集団「アノニマス」。彼らがロシアの連邦機関から莫大な量の文書を盗み出すことに成功したといい、真実であれば大変な快挙だと話題になっている。
■国営放送をハッキング
ロシアの報道に捏造や操作が強く疑われているなか、アノニマスはロシアの国営放送や映像配信サービスなどをハッキングし、ウクライナの過酷な現状を表わす映像を流すなどしていた。
また、ネットでもロシア国民に対して「ウクライナへの攻撃をやめさせるには、プーチンを追い詰め排除することが必要」「国民の皆さんはどうか立ち上がってほしい。誰もがこのような軍事作戦に賛成していない」などと訴えかけてきた。
36万超のファイルを公開
そして10日、このハッカー集団は33万を超えるフォロワーがいるツイッターのアカウント「Anonymous TV@YourAnonTV」を通じて、もう1つの作戦が成功したことを報告。ロシアの連邦機関から36万4,000件もの内部文書を盗み出すことに成功したといい、公開のため別にページを設定したという。
ファイルは2つのパートに分けられたが、サイズはなんと817.5 ギガバイト。「マルウェアやフィッシングファイルを仕込んで電子メールで送りつけてくる者に十分警戒し、安全なPDFファイルに変換する『Dangerzone』のようなツールを利用することも検討してほしい」と呼び掛けている。
#ロシアマスメディアの監視、統制、検閲を行うロシア連邦行政機関Roskomnadzorのデータベースへの侵入と流出に#Anonymousが成功し、360K以上のファイルを一般に公開した。
被害にあった機関とは
アノニマスによれば、彼らがハッキングしたのはロシアの通信規制当局とされる「ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)」だという。
彼らは現地時間の4日、Facebookのブロックを発表していた。運営者によるロシアのメディアへの差別・批判が理由に挙げられたが、実は、欧米から得たウクライナの情報についてロシア国民が発言することを警戒したと考えられている。
そのため、この動きの前後となる日付の文書に特に注目が集まっている模様だ。
軍事経験を持つ元兵士を含む外国人義勇兵や、アノニマスのようなハッカー集団が次々と立ち上がり、彼らの支援と活躍に大きな期待が集まっている。(nifty)抜粋