米バイデン政権、領土・領海での石油・ガス掘削許可を停止
2021年01月22日 15時21分
1月21日、 ロイターが閲覧した米内務省の命令文書(20日付)によると、バイデン政権は、国内領土・領海における石油・ガス鉱区のリース権と掘削許可について、法的および政策面での影響を検討するため、暫定的に停止した。
バイデン大統領は気候変動問題への取り組みを重要課題としており、大統領選キャンペーンでは新規掘削の全面禁止を公約に掲げていた。
命令の中でスコット・デラベガ内務長官代行は、1)化石燃料事業の承認、2)土地管理計画の変更、3)土地に悪影響を与える活動の承認―などに関する当局の業務を停止するとしている。ただし、既存の事業は制限しない。
石油・ガス業界の大手企業はすでに、政権移行で政府方針が変わることを見越し、掘削許可を相次いで取得済みだ。
米石油協会(API)のマイク・ソマーズ会長は「今回の動きで、環境規制の緩い外国へのエネルギー依存が強まるだろう。数十万人の雇用が脅かされ、教育や環境保護のために充てるはずの政府収入が何十億ドルも失われることになるだろう」と語った。
トランプ前大統領は地球温暖化の脅威を否定し、連邦政府所有地における石油・ガス・石炭の生産を最大化することを目指していた。(epochtimes)
バイデンが反対するのは、地球に優しくない(とバイデンが言っている)水圧破砕法
水圧破砕法は、砂や化学物質と混ぜた水を地下に高圧で送り込んでシェール層を砕き、閉じこめられていた天然ガスや石油を解放する。環境面での批判もあるが、水平掘削技術と組み合わせた天然ガス生産は目覚ましい成果を挙げ、アメリカのエネルギー産業のあり方を一変させた。
現在掘削が盛んなのは、なんといってもテキサス州、ついでルイジアナ州、コロラド州、ペンシルバニア州など、アメリカ国内の至るところで新資源の採掘が大きなブームとなっている。
バイデンはテキサスの怒りにさらに火をつけた形
参考記事
http://totalnewsjp.com/2021/01/22/texas/