ワクチン接種で100ドル支給を、バイデン米大統領が州政府に要請 感染拡大受け
2021年7月30日
アメリカのジョー・バイデン大統領は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たにワクチンを接種する人に100ドル(約1万1000円)を支給するよう州政府に呼びかけた。
また連邦政府職員に対し、ワクチン接種の要件を厳格化した。連邦政府はアメリカ最大の雇用主で、約200万人の職員を抱える。
この要請では、職員にワクチン接種証明を提示するよう求めており、それができない場合は、検査とマスク着用が義務付けられる。
米疾病対策センター(CDC)によると、アメリカでは29日までに全人口の49.4%、18歳以上の60.3%がワクチン接種を終えている。
ホワイトハウスでの記者会見でバイデン大統領は、一連の施策は感染力の高いデルタ株の流行を受けたものだと説明。
「ワクチン未接種者のパンデミック」によって状況が悪化していると述べた。
「大勢が死にそうになっているし、死ななくていいはずの人たちが死んでしまう」と、大統領は警告した。
また、100ドルの給付はすでにワクチンを打った人たちにとって不公平に見えるかもしれないと認めた上で、「ワクチンを受ける人が増えれば、それは全員の利益になる」話した。
ワクチン給付の予算は、1兆9000億ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス経済対策「アメリカン・レスキュー・プラン(アメリカ救済計画)」が使われる予定。
さらに、アメリカ政府はワクチン接種時に従業員に有給休暇を与える中小企業に「満額を補償する」予定だと大統領は述べた。
バイデン政権が7月4日までにアメリカ人の少なくとも70%に部分的に接種するというワクチン接種の目標を達成できなかった
2021年7月19日
ドナルド・トランプ元大統領は日曜日、バイデン政権やメディア、2020年の大統領選挙の結果に対する不信感から、アメリカ人がコロナウィルス・ワクチンの接種を「拒否」していると主張する声明を発表した。
トランプ氏の日曜日の発言は、バイデン政権が7月4日までにアメリカ人の少なくとも70%に部分的に接種するというワクチン接種の目標を達成できなかったことから、わずか2週間後だった。 それでも、米国疾病管理予防センター(CDC)によると、1億6,100万人以上が完全にワクチンを接種しており、成人の68%が少なくとも1回の接種を受けています。しかし、約9,000万人の対象者がまだ少なくとも1回の接種を受けていない。(freecapecodnews)