【米中間選挙】 なぜこんなに時間がかかっているのか 両院とも勝敗決まらず
2022年11月11日
米中間選挙の投票日から2日が過ぎたが、10日夜(日本時間11日朝)の時点で連邦上下両院とも、与野党のどちらが掌握するのか明確になっていない。いまどんな情勢なのか。なぜこれほど時間がかかっているのか。
今回の選挙では有権者全体の約47%に当たる1億1234万人超が全国で投票したとされる。期日前投票と郵便投票をした人は4200万人に上り、2018年の3910万人より増えた。このことが、集計に時間がかかっている要因の1つになっている。
郵便投票の扱いは州によって異なる。投票日前に開票作業を進められるのは10州だけだ。
投票日の後に届いても、投票日に投函されたなら有効票として集計するのは19州に上る。それらの州は、郵便投票が届くのを待つ期間を設定している。一方、アリゾナ州は、投票日までの到着分しか認めていないが、最終集計を出すまでに最大20日間かけられるとしている。
開票作業に時間がかかる国は他にもあるが、アメリカほど長期間かかる国はほとんどない。今月1日にあったイスラエルの総選挙では、結果が3日に発表された。先月30日のブラジル大統領選の決選投票は、同日中に結果が判明した。
下院の現状(11/12 11:08日本時間)
昨日から決まった議席はすべて民主党。共和党リードの議席は開票が進んでいない。
アメリカの保守メディアはトランプ大統領の重大発表の日まで、上下院とも開票を進めず、発表に水を差すつもりではと言っていたが、真実味を帯びてきた。
昨夜ツイートしましたが、大のトランプ支持者であり「ペロシを引き摺り下ろす!」が常套句のコロラド州下院のボーベルト議員は大接戦。開票98パーセントで64票のリードを許していたのですが、最終盤で抜き去り、このままゴールかと思ったら、99%のまま丸1日開票が止まったまま、今も進まず。
アメリカはひどい国になった。丸2日経っても結果がでない。FOXニュースのカールソンも、ベネズエラでもその日のうちに集計すると呆れていた。
コロラド州下院のMAGAローレン・ボーベルト氏が大接戦で、最終盤で民主党を抜き去ろうとしたら、99%で丸1日動かず。
もはや、わざとか? pic.twitter.com/WWZKGCcWu0
— トータルニュースワールド (@TotalWorld1) November 11, 2022
FOX、タッカー・カールソン
ガーナでもベネズエラでも、選挙結果を何日も待たずに、数時間以内に集計しているのです。
Tucker: They don't wait days for election results in Ghana, in Venezuela, whatever you think of it, they tally their ballots within hours, suddenly we can't manage to do that? pic.twitter.com/vHph0rqSNX
— Acyn (@Acyn) November 11, 2022
第三世界と呼ぶだろうが、実際は第三世界の下だ。
ほとんどの第三世界の国々は真剣に選挙を行っている。有権者のIDを要求する。
ガーナやベネズエラでは選挙結果を何日も待ったりしない。
あなたがどう思おうと、彼らは数時間以内に投票を集計している。しかし、突然、(集計を)管理することができなくなるのだ。