安倍元首相を追悼する米上院決議文 昭恵夫人の元へ
2023/2/21
昨年7月の参院選の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相を追悼する米上院の決議文が21日、米上院関係者から昭恵夫人の元に届けられた。
追悼決議は昨年7月13日、共和党のハガティ上院議員ら69人が共同で提出し、同20日に上院が全会一致で採択した。
安倍氏を「世界の自由と繁栄、安全を促進するとともに、権威主義や専制に対抗する今後数十年の日米協力の礎を築いた偉大な友人」とたたえ、「一流の政治家で民主的価値のたゆまぬ擁護者」だったと悼んだ。
米上院共和党のトップ、マコネル院内総務の事務所から安倍政権のスタッフだった長谷川栄一元首相補佐官を通じ、額装した決議文が昭恵夫人に贈呈された。(産経新聞)
米上院決議文 全文
2022年7月13日 日本の元首相、安倍晋三を偲ぶ。アメリカ合衆国上院
決議案:日本の元首相、安倍晋三を偲ぶ。
過去75年間にわたる繁栄した民主的な日本の出現は、世界の安定と平和の基盤の一つであった。
安倍晋三元首相は、2022年7月8日に悲劇的に暗殺され、一流の政治家であり、世界の民主的価値のたゆみない擁護者である首相を失う結果となった。
安倍晋三元首相は、2006年から2007年、2012年から2020年まで日本の首相を務め、日本の政治、経済、社会、そして世界の繁栄と安全保障に忘れがたい足跡を残しましたが、このたびの暗殺は、その足跡を絶つものではありませんでした。
2007年8月、安倍晋三元首相は、インド共和国国会において、「二つの海の合流点」と題する歴史的な演説を行った。
この演説は、自由で開かれたインド太平洋のビジョンを鼓舞するものであった。一方、2012年12月、安倍晋三元首相は、現代の安全保障の先駆けとなる「民主的安全保障ダイヤモンド」構想を打ち出した。
2015年4月、安倍晋三元首相は日本の指導者として初めて米議会合同会議で演説し、日米関係を「希望の同盟」と呼び、「第二次世界大戦中に失われたすべての米国民の魂に永遠の哀悼の意を表する」と述べた。
安倍晋三元首相は、2019年10月7日にワシントンで行われた日本国とアメリカ合衆国との間の貿易協定を含む外交、軍事、経済協力を強化することにより、米国の複数の大統領政権を通じて日米同盟を前進させ、日米同盟を強化した。
安倍晋三前首相は、朝鮮民主主義人民共和国に拉致された日本国民の問題の解決に精力的に取り組み、日本への安全な帰還を継続的に求めてきたのに対し、安倍晋三前首相は、朝鮮民主主義人民共和国に拉致された日本国民の問題の解決に精力的に取り組んでいた。
安倍晋三元首相は、朝鮮民主主義人民共和国の非合法な核兵器開発プログラムへの資金供給を停止するための世界的なキャンペーンを主導し、朝鮮民主主義人民共和国の非核化を絶え間なく追求した。
米国は、安倍晋三元首相の暗殺により、偉大な友人と同盟国を失った。安倍首相のリーダーシップにより、日米両国は、世界中で自由、繁栄、安全を促進し、権威主義や専制政治に反対するために、今後数十年にわたって協力するための永続的な基盤が築かれた。
決議: 上院は安倍晋三元首相とその日米同盟強化への功績を偲び、また安倍晋三元首相のご遺族と日本国民に哀悼の意を表する。(congress.gov)