仏 年金制度改革法案を議会での投票行わず採択 労組など猛反発
2023年3月18日 9時22分
フランスでは、マクロン政権が国民の間で反対が根強い年金制度の改革案を成立させるため、議会での投票を行わずに法案を採択する異例の措置に踏み切りました。これに対して労働組合などが猛反発していて、マクロン政権への逆風が強まりそうです。
フランスのマクロン政権は、財政再建の一環として、年金の支給を開始する年齢を現在の62歳から64歳に引き上げるなどとした改革案の成立を目指しています。
これに対し受け取る年金額が減るなどとして労働組合などは各地でデモやストライキを続けてきました。
こうした中、マクロン政権は16日、改革案を成立させるため議会下院にあたる国民議会で、投票せずに、法案を採択する異例の措置に踏み切りました。
議会では少数与党のため、投票で改革案が否決されるのを避けるためだと見られています。
しかし、労働組合などは猛反発していて、野党勢力は17日、ボルヌ首相の内閣に対する不信任決議案を提出しました。採決は、来週中にも行われる見通しで可決されれば、改革案は廃案となります。
また、パリ中心部ではデモ隊と警官隊が衝突する事態にもなりました。
パリでは、ゴミの収集にあたる作業員などのストライキも2週間近く続いていて、市役所によりますと、およそ9400トンのゴミが回収されず放置されています。(NHK)
独裁で法案を採択する、エマニュエル・マクロンは「クラウス・シュワブ」が設立した団体のメンバー
世界経済フォーラムの創設者兼会長であるクラウス・シュワブによって設立されたフォーラム。スイスのジュネーブを拠点とし、スイス政府の監督下で運営される非営利団体。主なメンバーは以下。
エマニュエル・マクロン(フランス大統領)
ジャシンダ・アーダーン(ニュージーランド首相)
ジャスティン・トルドー(カナダ首相)
クリスティア・フリーランド(カナダ副首相兼財務大臣)
マクロンが議会を排除し年金改革を強行したことに抗議し、フランスで抗議と衝突。
NOW – Protests, clashes in France after Macron forces through pension reform, shunning parliament.pic.twitter.com/6aoG3QBalC
— Disclose.tv (@disclosetv) March 16, 2023
フランス – マクロンは自分自身の議会や国民に反し、独裁者の伝統に従って、第49.3条を発動した。彼は自分が一番よく知っている!これが反応です。最終的には人々が自由を選ぶだろう。
FRANCE – Macron has gone against his own parliament and his own people, to trigger Article 49.3, in the tradition of all dictators. He thinks he knows best!
This is the response. In the end the people will choose liberté 🔥
— Bernie's Tweets (@BernieSpofforth) March 16, 2023
「ルイ16世を処刑したように、私たちはマクロンも処刑できる!」:パリの抗議者たちは、マクロンの「人形」を焼いた。
PARIS — "At the stake! At the stake!" an effigy of Emmanuel Macron set on fire by the crowd on Place de la Concorde.pic.twitter.com/opAs96SDrY
— Citizen Free Press (@CitizenFreePres) March 17, 2023