米最高裁、49年ぶりに中絶の権利認める判例(ロー対ウェイド判決)覆す 州による制限を容認
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1973年に女性が中絶を選ぶ権利を認めた歴史的判例(ロー対ウェイド判決)を49年ぶりに覆し、州による中絶の制限を容認しました。
※記事を修正して再投稿しています— 毎日新聞 (@mainichi) June 24, 2022
米連邦最高裁は24日、1973年に女性が人工妊娠中絶を選ぶ憲法上の権利を認めた歴史的判例の「ロー対ウェイド判決」を49年ぶりに覆し、州による中絶の禁止や制限を容認する判断を下した。
中絶容認派やバイデン政権が判決に強く反発するのは必至で、今年11月の上下両院選や州知事選などの中間選挙でも大きな論点になる。
訴訟では、妊娠15週より後の中絶を原則禁止する南部ミシシッピ州法の合憲性が争点となっていた。最高裁は24日の判決で「中絶は深い道徳上の問題だ。中絶の権利は憲法に明記されておらず、歴史や伝統に根ざしているわけでもない。憲法は州が中絶を規制したり、禁止したりすることを禁じていない」と結論づけた。
最高裁判事(定員9人)は、トランプ前大統領がリベラル派の判事の死去に伴って保守派の判事を後任に指名したことで「保守化」が進み、保守派6人、リベラル派3人の構成となっている。
保守派の多数が中絶を憲法上の権利とみることに懐疑的で、中絶容認派は判例が覆るとの懸念を強めていた。今年5月には中絶規制の是非を州に委ねるとする内容の判決原案が米メディアで報道されていた。
第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・J・トランプ氏による声明- 2022年6月24日-
生命にとってこの世代で最大の勝利となる本日の判断は、私が国民に約束した通り、高く評価されている3人を最高裁判事に指名し、承認させたからこそ実現したのだ。
これは、私の大きな名誉である。私は、急進左派の民主党や、そのパートナーであるフェイク・ニュース・メディア、また同様に、真の、しかし沈黙した、国民の敵であるRINOに屈しなかった。
これらの大きな勝利は、たとえ急進左派が私たちの国を破壊するために全力を尽くしているとしても、皆さんの権利は守られ、国は守られ、アメリカを救う希望と時間がまだあることを証明している!
私は、偉大なるアメリカのために戦うことを決して止めない。私は、私たちの国の偉大な人々のために戦うことを決して止めない。
保守派判事6人が賛成とリベラル派判事3人が反対
今回の判決は、保守派判事6人とリベラル派判事3人の思想的な違いがそのまま反映されたものとなった。判事9人のうち、保守派のサミュエル・アリート、クラレンス・トーマス、ニース・ゴーサッチ、ブレット・カバノー、エイミー・コーニー・バレット各判事は、明確に「ロー対ウェイド」判決を覆す判断に賛成した。
(目から御光、サングラスが保守派判事)
— Aaron Ginn (@aginnt) June 24, 2022