米議会の超党派組織、香港民主化運動をノーベル平和賞に推薦
中国の人権状況を監視している米議会の超党派組織「中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会」(CECC)のメンバーである上下両院議員9人は3日までに、香港の民主化運動を今年のノーベル平和賞候補に推薦するとの書簡をオスロのノーベル賞委員会に送付した。
産経新聞が入手した1月31日付の書簡によると、9議員は香港での民主化運動について、「1997年(の香港返還)以降、香港での人権が侵食され続けていく中で人権と民主主義の擁護と維持に平和的に取り組んできた」と指摘し、授賞に値すると訴えた。(産経)
英 ジョンソン首相は香港特別ビザ受け付け
イギリス政府は、中国への返還前に香港で生まれ「海外市民」としての資格がある人たちに対し、イギリスに移り住み、市民権を得ることに道をひらく特別ビザの申請の受け付けを31日から始めます。
イギリス政府は、1997年に中国に返還される前の香港で生まれ、イギリスの「海外市民」としての資格がある人やその扶養家族を対象に特別ビザを発給することを明らかにしていて、31日、オンラインでの申請が始まります。
2020年6月に中国の香港に対する統制を強化する国家安全維持法(国安法)が施行されたことを受け、香港の旧宗主国である英国は「市民の自由に対する侵害」だと批判。特別ビザの新設を表明していた。英BBCによると、香港市民の約7割に当たる540万人に申請資格があり、英国移住の動きが本格化する可能性がある。
禁錮10ヶ月の判決を受けた周庭氏はその後、重罪犯収容の刑務所に移送された
2021.1.1 00:27国際中国・台湾
香港紙、蘋果(ひんか)日報の電子版によると、香港の民主活動家で、デモ扇動の罪などで禁錮10月の判決を受けた周庭(アグネス・チョウ)氏(24)が31日までに、重大事件の囚人が収容される大欖(たいらん)女子懲教所(刑務所)に移送されたという。
2019年-2020年香港民主化デモ(wikipedia)
2019年3月から香港で継続して行われている一連のデモ活動の総称である。このデモは「逃亡犯条例改正案の完全撤回」や「普通選挙の実現」などを含む五つの目標「五大要求」の達成を目的としている。この「五大要求」の一つである「逃亡犯条例改正案の完全撤回」は既に達成された。
このデモの発端は2019年逃亡犯条例改正案に反対するデモであり、2019年6月の時点では「五大要求」の達成を目的とする民主化デモとなった。一連のデモのうち、2019年6月16日のデモでは、主催者発表で最大約200万[(警察発表で最大約33.8万人がデモに参加し、1997年の香港返還以降で最大のデモとなり、かつこのデモに香港市民の4人に1人以上が参加した計算となる。また、2020年1月16日までにこのデモに関連して少なくとも13人が死亡し、2020年4月15日までに8,001人が逮捕された。
アグネス・チョウ、1996年12月3日 生まれ。香港の政治運動家。民主派政党・香港衆志の創始者の一人として常務委員などを務めた。自決派(中国語版)。香港では「学民の女神」と呼ばれている。2020年11月、BBCが選ぶ「今年の女性100人」の内の一人に選ばれた。
2017年までイギリス国籍を保有した。両親が彼女の幼少期に申請したためであるが、イギリス本土に居住したことはなかった。同年香港特別行政区立法会地方選挙に立候補するため放棄した。