「オミクロン株」習主席の野望粉砕か アフリカで変異発生…「ワクチン外交」が裏目に 「外交的ボイコット」に拍車、北京五輪に暗雲
2021.12/5 10:00
感染力が高い新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」は、来年2月の北京冬季五輪に新たな難題となりそうだ。大会が開幕する2カ月後には世界で感染爆発となる恐れもあるが、現状ではワクチンの効果は未知数だ。
中国が抱える人権問題の根深さに加え、習近平政権が「ワクチン外交」を展開するアフリカで変異が生じたことも対中世論に影を落としており、各国の「外交的ボイコット」に拍車をかけるとの指摘もある。
中国外務省の趙立堅報道官は「中国の新型コロナ感染防止の経験があれば、五輪を予定通り成功裏に開催できると強く信じている」と意気軒高だが、オミクロン株への対応は不明だ。
しかし、オミクロン株は接種完了者も感染しやすい。多くは無症状または軽症だが、拡大のスピードが速いため、各国の代表選考が遅れたり、選手村などで集団感染が発生する懸念もある。
支持の見返りなのか、習主席はアフリカ諸国にワクチン10億回分を提供すると表明した。だが、
習政権が展開してきた「ワクチン外交」が裏目に出る可能性もある。
米デューク大の資料によると、初期からオミクロン株が確認された南アフリカやボツワナ、アンゴラやジンバブエ、ナミビアなどアフリカ南部諸国には中国製ワクチンが多く流通している。
約50カ国にワクチンを提供している中国の科興控股生物化学(シノバック・バイオテック)は、研究開発の必要性を見極めるとした。
中国製ワクチンについて児玉氏は「mRNAより優れているという報告は皆無だ。効果の弱さや、中途半端な抗体の産生が変異株を誘導した可能性もあり、これまでも同様の問題は他の不十分なワクチンで報告されている」と話す。
山下JOC会長「身の危険という情報ある」
人権問題に対する各国の懸念も強まるばかりだ。中国当局による新疆ウイグル自治区や香港への人権弾圧を受けて、欧米諸国が外交的ボイコットを検討している。
中国の女子テニス選手、彭帥(ほう・すい)が張高麗元副首相に性的関係を強要されたと告白した問題も未解決だ。女子テニス協会(WTA)が中国での大会開催見合わせを決定。中国当局への大甘対応で国際的な批判を浴びたIOCは「われわれも彭帥さんの健康と安全について懸念を持っている」と声明を出さざるを得なくなった。
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は「身の危険という情報がある。事実関係がちゃんと証明されないのであれば、選手たちを守るという意味で大事だ」とWTAを支持した。現役当時、1980年のモスクワ五輪にボイコットで参加できなかった山下氏は「選手を派遣するということは揺るぎない」と述べたものの、踏み込んだ立場を示した。
国際政治に詳しい福井県立大の島田洋一教授は「米国では冬季五輪の1年延期と開催地の変更を求める強硬派もいる。外交的ボイコット以上に厳しい開会式での行進のボイコットを求める向きもあるが、オミクロン株を口実にボイコットのムードが高まり、世論の支持を受けやすい状態になった。北京も神経をとがらせているだろう」と指摘した。(zakzak抜粋)
ネットの声
ボイコット一択でしょ。五輪自体を。
ここ大事「米デューク大の資料によると、初期からオミクロン株が確認された南アフリカやボツワナ、アンゴラやジンバブエ、ナミビアなどアフリカ南部諸国には中国製ワクチンが多く流通」
中共が台湾に手を出すのは 北京オリンピック後であると断言している。
北京五輪がボイコットされたら 中共の面子は丸つぶれになる。日本は率先してやるべき。
オミクロンどうこうじゃなく、普通にジェノサイド国家でスポーツの祭典はないでしょ。
かわいそうだけど、選手が声を上げてほしい。WTAの会長の言うように、人権より重いものはない。