バイデン氏「道義的憤り」強調 「ロシア体制転換」発言収拾図る
2022年3月29日 07時01分
【ワシントン共同】バイデン米大統領は28日、ポーランドでの26日の演説でプーチン大統領は「権力の座にとどまってはならない」と発言したことについて、ウクライナ侵攻への「道義的な憤りを示したものだ」と強調し、体制転換を求めたのではないと釈明した。ロシアを刺激し、悪影響を与えかねない発言だとの批判が出ており、政権は事態収拾を図っている。
バイデン氏はホワイトハウスでウクライナ侵攻を「大殺りく」「蛮行以外の何ものでもない」と厳しい言葉で非難。26日の発言は「撤回しない」と言明し「悪人が悪事を続けるべきでないのと同じで、彼は権力にとどまるべきではない」と指摘した。(東京新聞)
バイデン大統領 みずからの発言を釈明「怒りを表現しただけ」
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— NHKニュース (@nhk_news) March 29, 2022
アメリカのバイデン大統領は先週、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領を「権力の座に残しておいてはいけない」と発言したことについて、ロシアの体制転換を求めたわけではないとして、「怒りを表現しただけだ」と釈明しました。
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アメリカのバイデン大統領は先週、外遊先のポーランドで演説を行った際、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領について「この男を権力の座に残しておいてはいけない」と非難し、ロシアの体制転換を求めたとも受けとめられました。
この発言についてバイデン大統領は28日「道義的な怒りを表現しただけだ。政策を変更したつもりはない」と釈明しました。
また、記者団から大統領としての発言の重みをどう考えているのかと問われ「アメリカがプーチン大統領を引きずり下ろそうとしていると信じる人はいない」と述べ、みずからの発言の火消しに追われました。
バイデン大統領の発言について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「バイデンが決めることではない。ロシアの大統領を決めるのはロシア国民だ」と反発したほか、同盟国フランスのマクロン大統領も「ことばや行動によって事態を悪化させることなく、ロシアの軍事侵攻を止めるべきだ。私ならそのようなことばは使わない」と述べ、苦言を呈していました(NHK)