国際水連はトランスジェンダー選手の処遇で協議していた 米リア・トーマスの優勝で賛否
[2022年6月19日8時31分]
国際水連が出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーの選手の処遇を巡り、19日にブダペストで開く臨時総会で新方針を協議する見通しだとオーストラリア紙が18日、伝えた。
競泳ではリア・トーマス(米国)が全米大学体育協会(NCAA)選手権の女子500ヤード(約457メートル)自由形をトランスジェンダーの女子として初制覇し、賛否を巻き起こしている。(日刊スポーツ)
国際水泳連盟は、リア・トーマスを含むトランスジェンダーのアスリートが女性のレースに参加することを禁止した
World swimming's governing body bans transgender athletes including Lia Thomas from taking part in female races https://t.co/lJltC7t7Kr pic.twitter.com/8Ij6NKk5IS
— Daily Mail US (@DailyMail) June 19, 2022
世界水泳の統括団体FINA(世界水泳連盟)はリア・トーマスらトランスジェンダー選手の女性との競泳を禁止した
2022年6月19日
世界水泳連盟(FINA)は、トランスジェンダー女性の女子レースへの出場を禁止する新方針を採択した。
そして、継続的にテストステロンのレベルを抑制していることを証明する必要がある。
将来的には、水泳競技にトランスジェンダーのアスリートが互いに競い合うオープンカテゴリーが設けられる予定。
この決定は、国際オリンピック委員会がトランスジェンダー選手に関する規則の策定を各競技連盟に一任した後に下されたもの。
タスクフォースは、生物学的な女性は、テストステロンレベルが高くなる男性の思春期を経た人とは「競争できない」と結論づけた。
このルールにより、リア・トーマス選手は国際大会で女性と対戦することができなくなる。
今年、女子記録を塗り替えたトランスジェンダーの水泳選手、リア・トーマスは、世界水泳の統括団体が日曜日に、男性の思春期を経たトランスジェンダー選手を禁止することを発表したため、国際大会において生物学的女性と競うことを禁じられることになる。
トランスジェンダーの女性は12歳までに移行を完了した場合のみ、組織の女子レースに出場できるよう方針を変更する。そして、その時点から継続的にテストステロン値を抑制してきたことを連盟に証明しなければならない。
トランスジェンダーのアスリートを受け入れるために、FINAは、世界水泳選手権、世界水泳選手権、水泳ワールドカップなどのイベントでトランスジェンダーのアスリートが互いに競い合うための「オープンカテゴリー」を設定する。
FINA会長のフサイン・アル・ムサラム氏は声明の中で、「我々はアスリートの競う権利を守らなければならないが、同時に我々の大会、特にFINA大会の女子カテゴリーにおける競技の公平性も守らなければならない」と述べている。
しかし、彼女が一気に女子のトップに躍り出たことで、アメリカ全土で騒動が起きている。多くの人が、彼女が他の選手よりも身体的に不当に有利であると主張しているのだ。
水泳選手のリア・トーマスは、ディビジョンIの全米タイトルを獲得した最初のトランスジェンダー選手となった。
2022年3月17日
ペンシルバニア大学の水泳選手、リア・トーマスは木曜日、トランスジェンダーであることを公表している者として初めて、NCAAディビジョン1の全米選手権を制したという歴史を作った。
女子水泳部4年生のトーマスは、アトランタのマコーリー水泳センターで行われた500ヤード自由形を4分33秒24でトップでゴール。
「この場に居合わせることができ、とても光栄です」と、トーマス選手は優勝後のインタビューで語っている。
生物学的に男性であるトーマスは、トランスのアスリートが女子選手団で競技することを許可されるべきかどうかについて、全国的な議論の対象となってきた。
USAスイミングとNCAAは、1月に女子スポーツのトランス選手に関する方針を調整した。NCAAは3月から、トランス選手の出場を認めるかどうかを個々のチームが決定できるようにした。
トランスジェンダーのリア・トーマスは、全米のレースで何度も優勝をかっさらっていた
“It means the world to be here.”
Lia Thomas spoke about swimming in the NCAA women's championships. pic.twitter.com/aP0afVA0KE
— SportsCenter (@SportsCenter) March 18, 2022