「仕事や友人関係うまくいかず」 ハロウィンに合わせ大量殺人計画か 京王線刺傷
11/1(月) 11:24配信
東京都調布市を走行していた京王線特急内で乗客17人が負傷した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男が「仕事や友人関係がうまくいかず、人が多いハロウィンの日に大量殺人を計画した」と供述していることが1日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁調布署捜査本部は、計画的に無差別殺傷しようとした可能性もあるとみて、慎重に調べている。
逮捕されたのは住所・職業不詳の服部恭太容疑者(24)。調べに対し容疑を認め、「今年6月ごろに仕事で失敗し、友人関係もうまくいかず、死にたかった。自分では死ねないので、2人以上殺して死刑になりたかった」などと話している。被害者らとはいずれも面識はなかったとみられる。
特急列車で犯行を狙った理由については、「駅と駅の間の走行時間が長く、犯行に適していた。(8月に発生した)小田急線の刺傷事件を参考にした」という趣旨の説明をしているという。
犯行前には、ハロウィンでにぎわう渋谷駅周辺を30分ほど歩いていたことも判明。服部容疑者も米人気コミック「バットマン」に登場する悪役「ジョーカー」の装いをしていた。「人を殺すジョーカーにあこがれていた。犯行の勝負服として購入した」などと話している。
事件は10月31日午後8時ごろ、京王八王子発新宿行き特急(10両編成)で発生。調布駅を出て明大前駅に向かっていた車内で、乗客の男性(72)が刃物(刃渡り30センチ)で右胸を刺され、意識不明の重体となった。
その後、服部容疑者は車両を移動。オイルとみられる液体をまいてライターで火を付け、シートなどが燃えた。10~60代の男女16人も逃げる際に転倒したり、煙を吸うなどしてけがをした。国領駅に停車後、駆け付けた調布署員が服部容疑者を取り押さえた。
運転士に「とにかく止めて」 京王線車内騒然「変な液体が顔に」
11/1(月)
休日の車内は炎と煙に包まれ、一瞬にしてパニックになった。東京都調布市の京王線国領駅付近を走行中の車内で31日夜、男性が刃物を振り回して火を付け、多くのけが人が出た。駅に停車後もドアは開かず、乗客は窓から慌てて避難するなど騒然とした。
新宿に向かっていた八王子市のアルバイトの女性(21)は「爆発したような音が聞こえた後、たくさんの人が『逃げて』と言いながら避難してきた」と振り返る。別の車両に逃げたが、「おしくらまんじゅうのような状態で、『もっと奥に行けないのか』という声が飛んでいた」。
中央付近の車両にいた江東区の会社役員の男性(24)は「逃げる途中で振り返ると3、4人倒れているのが見えた。赤い炎や黒煙も見えて、ガスのような臭いも充満していた」と証言する。先頭車両までたどり着いた男性は、運転席のドアをたたき、何度も「とにかく止めてください」と運転士に叫んだという。
国領駅に緊急停止したが、ドアが開かなかったため、「線路側の窓から飛び降りてホーム側に回り、乗客を次々と車内から外に出した」と振り返った。府中市のフリーターの女性(21)は「駅の外でしゃがみこんでいる女性の背中をさすって『どうしたの』と聞くと『変な液体を顔にかけられた』と言っていた」と話した。
ロイター
報道によると、男は警察に対し死刑になるためにやったと供述しているという。 pic.twitter.com/aDKLoq0gMU
— ロイター (@ReutersJapan) November 1, 2021
ナイフを持った男が東京で電車に火をつけ、少なくとも15人が負傷した。犯人は拘束された – 「バットマンのジョーカー」の格好をした24歳の男が東京のテロの容疑者として特定された。
JUST IN – Man with knife sets a train in #Tokyo on fire, attacker detained; at least 15 injured.pic.twitter.com/Oz5cUEh055
— Disclose.tv (@disclosetv) October 31, 2021