英ジョンソン首相、辞任で合意 不祥事次々、政権幹部ら続々離脱
7/7(木) 英国のジョンソン首相が7日、辞任することに合意した。度重なる政権不祥事に虚偽の説明を加えるなどしたことが世論の批判を浴び、首相交代を求める声が与野党で強まっていた。英国の欧州連合（EU）離脱を主導し、ウクライナ支援にも尽力したが、失った国民の信頼を取り戻せなかった。
英BBCによると、ジョンソン氏は秋まで現職にとどまり、その後に辞任する意向を示しているという。
不祥事とその後の対応が不信を招いた。コロナ対策で集会が禁じられていたロックダウン中に、官邸が開いたパーティーに自ら出席。警察の捜査で規則を破っていたことが判明し、罰金処分を受けた。この間の説明は二転三転し、逃げ腰な姿勢が不信感を増幅させた。
さらに最近も、痴漢行為を起こした党幹部について、以前にも同様の問題を起こしていたことを「知らなかった」としていたが、元幹部がジョンソン氏に説明したと公表していた。
反省がみられないジョンソン氏の姿勢に抗議し、スナック財務相とジャビド保健相ら閣僚を含む20人近い政権幹部らが6日までに続々と辞任。政権の維持が事実上困難になっていた。(朝日新聞社)
ジョンソン辞任
ジョンソン英首相、辞任へ＝報道 https://t.co/Eo6TMcFTh9
— ロイター (@ReutersJapan) July 7, 2022
ジョンソン英首相は７日、辞任を表明する。関係筋が明らかにした。
この２時間で閣僚２人を含む閣内外相８人が辞任を表明していた。
首相官邸は「首相はきょう、国民に向けて声明を発表する予定」と確認した。
ＢＢＣの政治部編集長クリス・メイソン氏は「ボリス・ジョンソン氏はきょう、保守党党首を辞任する見通し」とツイッターに投稿した。
財務相、保健相をはじめ５０人以上が政権の役職から去り、与党・保守党内からも退陣圧力が強まっていた。
就任したばかりのザハウィ新財務相もジョンソン氏が退陣すべきとツイッターに投稿。ウォレス国防相は、ジョンソン氏に辞任を求めるものの、国の安全保障を担う国防相にはとどまる方針を示した。
サンの政治部編集長は、ジョンソン氏が夏に新リーダーが選出されるまで首相留任を目指していると指摘した。
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