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トランプ大統領は勝ったのに共和党はなぜ勝てなかったのか。主要因はこれだと思います/2024年までに投票用紙収穫システムを作らなければ、共和党はまた敗れる(TNW)

政治

多くの世論調査会社の予想と違った結果

11/9の朝一にスマホを見た瞬間、愕然としました。アリゾナ集票トラブル・・・。民主党がまたやったことより、共和党が何もしていなかったことが衝撃でした。2年前のことがあったのだから、当然何らかの手立ては打ってあると思っていたのですが、なんと指をくわえて見ていただけだったのです。その後も、接戦州で最終盤に追い抜かれて逆転負けで惜敗続き。また2年前の悪夢です。

結果は、共和党の票が思うように伸びず、逆に民主党が善戦?し、当初の予想を裏切り上院で過半数獲得を逃し、下院の過半数も6日経った現在もまだ決まっていません。下院は、取れたとしても218ギリギリの状況です。

上院は49:50、下院は212:204。(日本時間11/14 10:50)

直前の予想は、下院は軽く過半数超え。225席が確実で、五分五分が35。最低でも240議席にも届くと予想。
上院も54議席は取れそうだとの予想でした。この予想はリアル・クリア・ポリティクスという、世論調査会社各社の平均をとって弾き出しているため、予想には定評があります。

しかしそのリアル・クリア・ポリティクスも今回は完全に外しました。

なぜこうなったのか?

バイデンはこれを予言していた

原因1:獅子心中の虫、RINO、上院リーダーミッチー・マコーネル

トランプ大統領や、アリゾナで敗れたアリゾナ上院、ブレーク・マスターズ氏、保守派が言っている。上院候補への資金配分の実権を握る、上院院内総務のマコーネルがトランプ支持候補を嫌い、選挙資金を渡さなかったということです。これは色々な報道や保守派のインフルエンサーも言っており、事実だと思います。

マコーネルが、2020大統領選の後、いち早く「トランプ大統領は敗北を認めろと」声明を出したのは記憶に新しいところです。

マコーネルは、私がマーク・ケリーを破るのを助ける代わりに、アラスカで仲間の共和党員を攻撃するために何百万ドルも使うことにしたのだ。もし彼がアリゾナでお金を使うことを選んでいたら、このレースは終わっていただろう。(アリゾナ上院候補ブレーク・マスターズ氏)

ちなみに、マコーネルの妻は元中国人で、マコーネル自身もかなり中国と繋がりがあることは周知の事実です。

要因の1つだとは思いますが、全ての候補がそうなったわけではありません。

原因2:不正があった

特にアリゾナでは、レディー・トランプと言われた、カリ・レイク氏が事前予想では、どの世論調査会社でもカリ・レイク優勢とし、平均3.5ポイントリードしていました。

ところが、選挙当日共和党支持の地区だけで集票トラブルが起き、並んでいた有権者は他の地域の投票所に行くことを余儀なくされ、何時間も待たされ、投票をあきらめた人がかなりいたと言われています。

そしてアリゾナ州マリコパ郡では、予備選で動いた機械、プリンターがなぜか選挙で「誤作動」した。

主な問題は、集計機の20%が故障したことです。そして、その故障は主に共和党の地域、アルカディア、アンセムなど、さまざまな地域に及んでいました。それは本当に残念でした。私は選挙を公正、正直、透明なものに変え、信頼性の低い選挙マシンを排除します。(レイク氏)

さらに、

・カリ・レイクの相手の民主党ケイティー・ホッブスは現在の州務長官でこの選挙を仕切っている。
・ホッブスは、選挙キャンペーンをほとんどやっていない。
・ホッブスは、カリ・レイクが討論会を呼びかけたが、応じなかったため、選挙討論会は行われなかった。

ということを考えれば、ホッブスが勝利する、接戦になること自体が不思議なことです。現在、11/14 11:22 現在、93%開票でレイク氏が26,000票のリードを許しています。(FOX)

D Katie Hobbs:1,211,595 50.54%
R Kari Lake:1,185,584 49.46%

ペンシルベニアでも。

またペンシルベニアでは、脳卒中から立ち直ったものの、民主党のフェターマンはうまく言葉が話せず、共和党オズ候補との討論会ではボロを出しまくり、その能力よりも、そもそも6年間の任期を全うできるかという身体的な疑問を有権者が抱いていたにも関わらず、勝利。直前の世論調査も、オズ候補が有利と出ていたのにも関わらずです。

ジョン・フェッターマンについて、ドナルド・トランプ・ジュニア「文章をうまくまとめられない男が上院議員になれるなんて恥ずかしい」

不正はあったのではないかと思います。しかし、下院のすべての選挙区で大規模に行われたとは考えられません。

原因3:若い層が、「中絶問題、学生ローンの免除」で民主党に投票した

米ABCテレビの出口調査によると、18~29歳の6割超が民主党に投票していた。人工妊娠中絶の問題がインフレに次ぐ有権者の関心事となり、女性無党派層の支持が中絶の権利擁護を掲げる民主党候補に傾いた構図も明らかになってきた。ABCの出口調査によると、18~24歳の61%、25~29歳の65%が民主党候補に票を投じた。(産経新聞)

高投票率と投票率民主党63%:共和党35が、30歳以下のZ世代と若いミレニアル世代が、全米の65歳以上の有権者をすべて打ち消した。

しかし、これは次のデータと矛盾します。

2018年の選挙の出口調査と2022年の選挙の出口調査を比較すると、女性、穏健派、若者、有色人種、都市部の有権者、大卒者、無党派層の間で民主党が支持を失っている。

女性における民主党の支持は、民主党に好意的な19ポイントからわずか8ポイントに低下

8-29歳の民主党支持率は35ポイントから28ポイントに、30-44歳は19ポイントから4ポイントに低下した。(Paul Craig Roberts)

Another Stolen Election |

よって、これも主要因ではありません。

原因4:郵便投票

これが最大の原因だと思います。

民主党は2020大統領選の際も、介護施設や一般家庭に民主党員がドアノックし、票をかき集め、代理で記入し郵便ポストに入れたという事実が公表されています。

アリゾナでは、民主党は代理投票まで実施しようとしていましたが、最高裁の保守派が却下しています。

最高裁判所、6対3の判決で、選挙中の「代理人投票」を制限

総入れ替え選挙の、下院の共和党の得票数は、民主党のそれよりも370万票、4.6%も多い

共和党が370万票上回っていることは、共和党の支持が民主党を上回っていることを示しています。支持は少なくとも減ってはいません。

(リアル・クリア・ポリティクス)

トランプ大統領がヒラリーを破った2016年も同じことが起きています。

敗れたヒラリーは2008年のバラク・オバマ氏を除く過去のどの候補よりも、多く得票していました。ヒラリーの得票数は2012年に再選されたオバマ大統領を超えていた。トランプ大統領に対しては、260万票以上、上回っている(得票率はトランプ氏の46%に対して48%)。

今回の得票数の差はトランプ大統領が勝った時よりも大きいのです。これは勝った選挙区ではバカ勝ちし、接戦を落としているということです。

大勝できなかったのは「郵便投票」が原因です

もしも、体が不自由だったり、そこまでではなくとも、足が悪かったり、具合が悪かったり、ここ何ヶ月か体調がすぐれなかったりした場合、わざわざ投票所に行こうとは思わないでしょう。

しかし、郵便投票ならば、一週間程度の猶予があり、ポストインするだけで投票が終わるのです。しかも民主党がそれを代わりにしてくれる(ドアノックし代わりに票をポストインする)かもしれません。さらに、アメリカの投票所はとんでもない時間待たされます。

具合が悪くなかったとしても、当日用事ができたり、行こうか行くまいか迷っていたり、共和党に入れたいがそこまでの思いがなかったり、億劫になったりした人は当日長時間並んでまで行こうとは思わないでしょう。しかし、郵送ならそんなことを気にする必要はないのです。

そして民主党は郵便投票を推進し、民主党支持者もこれにならって郵便投票をします。しかし共和党は選挙の公正をうたい、有権者に有権者IDを持参し当日の投票を呼びかけています。

当然、選挙の公正を期するならば日IDを提示した投票でなければならないと思います。しかし、それを追求したばかりにまたも同じことが起きたのです。

民主党は接戦州を中心に、徹底してドアノックし、票を狩りとることをし、支持者に郵便投票を呼びかけました。そしてまたもそれが奏功したのです。

もはやそんなことを言っている場合ではないのです。

民主党がほくそ笑んでいる中、共和党員や支持者、議員のツイートに、「STOLE ELECTION」というワードが散見されます。

腐敗したオバマが勝ったとき、選挙が盗まれたとは決して言いませんでしたが、ジョー・バイデンが選挙を盗んだことは確かです。 8100万人が彼に投票したなんてありえない。民主党員が投票用紙に郵便物を使ってごまかしたり盗んだりしていることはわかっています。私たちは愚かではありません。何が起こっているかがわかります

共和党は選挙が盗まれたと言っている状況では、何も変わりません。連邦法で郵便投票は禁止としない限り、各州で郵便投票は続きます。そして2年後の上下院選挙、何より大統領選挙で同じことが確実に起こります。そして、これは合法なのです。

共和党はそれが合法である以上、郵便投票に舵を切るべきです。

一部の戦略家等は声を上げ始めています

トランプ政権の補佐官、スティーブン・ミラー氏

ジャック・ポソビック氏(元OANN特派員、政治活動家、Human Events編集者)

「重要な分析 有権者が選挙日までの最後の数週間、世間の関心が高まり、世論調査が厳しくなる中、競馬を追う一方で、民主党マシンはすでに投票用紙のほとんどを収穫し、銀行に預けている。みぞれと雪の中で列に並んでいる有権者は、収穫の数で圧倒されている」

「このような状態では、戦略を変えなければならない」

作家、ネッド・リュン氏

「みんな2024年のトランプvsデサンティスとか、候補者の質とか、そういう愚痴を言うのはやめた方がいい。そんなことはどうでもいいのです。

今から2024年の間に重要なのは、期日前投票と投票用紙の収穫マシンをどう作るか、だ。

なぜなら文字通り完璧な候補者を立てたとしても、それは存在しないが、ミシガン、ペンシルベニア、ミネソタ、多分ウイスコンシン、ジョージアでは勝てない。

票を集める方法を見つけなければ済まない。これが前途のルールだ。月に向かって吠えるか、現実を受け入れるか。このままでは、この国の一党支配を受け入れることになるかもしれない」

最後に。トランプ大統領は勝ちました。219勝16敗です。完璧な勝利です。負けたのは共和党です。下院リーダーのケビン・マッカーシーと上院リーダーのマコーネルは辞めるべきです。

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